プロアマ合同の日本野球規則委員会が18日、都内で行われ、20年の公認野球規則の一部改正が決まった。

大きな改正点は走者が打球に当たった場合(同規則5.09(b))。走者がフェアボールにフェア地域で触れた場合はアウトになるようになった。ただし、内野手のトンネルなどミスが絡み、打球が通過した後に当たっても、アウトにはならない。従来は走者が内野手(投手を除く)を通過していない打球に触れた場合にアウトとなっていた。

今回の改正で、打球に当たって走者がアウトになる範囲は(ミスが絡んだ場合を除いて)内野手の後ろにも広がった。

また、打者がネックレスなど装飾品に投球を受けても死球にならず、タッグ、タッチについても装飾品は身体の一部と認められない。

メジャーで来季から導入される、投手は打者3人か、回を終了するまで投げなければならない新ルールは、来年の同委員会で検討される。NPBの井野修野球規則委員は「来年の米国の状況を踏まえて日本の規則委員会で研究していく」と話した。

18年からの2段モーションの緩和にあたり、日本野球科学研究会に同モーションによる打者のタイミングや投手の球速、制球力などへの影響、故障の因子になるかなど研究を依頼していた。今春に同会から報告を受け、大きな影響はないとされた。【広重竜太郎】