阪神藤浪が中継ぎ侍になる!

 11月に開催される「2014

 SUZUKI

 日米野球」に出場する侍ジャパンの最終メンバー28人が9日に発表された。初選出となる阪神藤浪晋太郎投手(20)について小久保裕紀監督(43)は中継ぎ起用も温めている。17年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での世界一奪還を見据える一員として藤浪が日の丸を背負う。

 侍ジャパン初選出に阪神藤浪は表情を引き締めた。

 「すごく光栄なこと。貴重な体験だと思う。日本の代表として日の丸に恥じないよう頑張りたい。一生懸命、はつらつとしたプレーをしたい」

 プロで初めて袖を通すジャパンのユニホームでは、中継ぎ起用プランが浮上した。小久保日本代表監督は「先発投手が多いので試合によっては2番手で起用することもあると思う」と明かした。阪神でのリリーフ登板はわずか1回。プロ1年目の昨年、登板2戦目に投げたきりだ。それでも藤浪は「任してもらった仕事を全うするだけ。自分のプレーを目いっぱいできるように頑張りたい」と決意を語った。

 昨年11月に行われた台湾との強化試合ではシーズンの疲労を考慮されメンバーから外れた。今年2月のキャンプで「成績を残さないと選ばれない」と話していたが、2年連続2桁勝利と成績を残した。日本代表は大阪桐蔭3年時のU18W杯(高校日本代表)以来。17年に開催されるWBCを見据え、日の丸を背負う新世代として日本ハム大谷とともにチーム最年少で選出された。

 11月には米大リーグ(MLB)選抜と対戦。「思い切って勝負できたらと思います」と期待を膨らませた。しかし今、20歳右腕の目にはCSのマウンドしか映っていない。「(侍ジャパンは)先のことなので。今は目の前の試合のことを考えたい」。11日からの広島との短期決戦に向けた甲子園練習で、キャッチボールや投内連係に取り組んだ。ファーストステージ第3戦の先発が濃厚。着々と準備を進めた。【宮崎えり子】