開幕までに新球スプリットの完全マスターだ。合同自主トレに参加した広島大瀬良大地投手(23)が29日、今年初めて捕手を座らせた本格投球で、キャンプ前の総仕上げを行った。35球。スライダーやカットボールなど全球種を投じた。それぞれ2球に留める中、低めへの制球が求められるスプリットは秋季キャンプ以来の試投だった。9球続けて投じ、さらに捕手を立たせて11球投じた。

 昨季中から縦の変化球の必要性はチーム内外から何度も言われてきた。昨秋からスプリットの再習得に挑み手応えを得た。1年目の昨春は練習量を抑えられたが、今春は自分のペースを貫く。「ブルペンには球数に関係なく入っていきたい。(スプリットは)ほかの球種よりも完成度が低い。僕は不器用なので、多く投げていこうと思う」。今春キャンプで、決め球として使えるまで仕上げていく。