ファッションデザイナーのドン小西氏(66)が12日、フィギュアスケート浅田真央の引退発表会見での服装をチェックした。
「黒のフレアのワンピース、その上に白のVネックのインナー、襟なしのジャケット。ナチュラルメークに、髪を後ろで束ねた究極のシンプルでミニマムな装いだったね」
銀盤での華やかな衣装とは違い、フォーマルな印象が際立った。
「卒業式と入学式を一緒にしたような感じ。思い残したことはなく、今後についても真っ白という、今の心情が表れているんじゃないかな。すごく似合っている。これまで積み重ねてきたものが内面からにじみ出ているから、似合うんだよ。エレガントとか気品とか、女性を褒めたたえる言葉が全て当てはまる」
絶賛の言葉が続いた。ジャケットのカッティングが80年代風だったという。
「もしかしたら、お母さんのものを借りてきたのかな。先は長いから、これからも、もっともっと頑張ってもらいたいね」
◆ドン小西 本名は小西良幸(こにし・よしゆき)。1950年(昭25)10月9日、三重県生まれ。小西良幸デザインオフィス代表。91年に毎日ファッション大賞受賞。98年冬季長野五輪、00年シドニー五輪の公式服選考委員を務めた。