サッカー日本代表の西野朗監督(63)が29日、横浜市内の日産スタジアムで、翌30日の国際親善試合ガーナ戦(日産ス)の前日会見を行った。

 西野監督は「明後日の朝に状況が変わってケガ…ということを予測しないといけない。明日、戦った上で翌朝には、いろいろな状況を考えた中で決めていかないと行けない。苦しみというか…迷いは続いていくと思います」と、代表選手に相次ぐケガへの懸念を吐露した。

 代表選手には、故障者が相次いでいる。西野監督は18日のガーナ戦メンバー発表の際、MF今野泰幸(35=ガンバ大阪)とFW小林悠(30=川崎フロンターレ)が、故障で招集メンバーから外さざるを得なかったと明かした。さらに20日のセレッソ大阪とのJ1リーグ戦で故障したMF青山敏弘(32=サンフレッチェ広島)が離脱した。

 西野監督はガーナ戦で故障者が出ないか、という部分に不安を見せた一方で「期待していた選手たちが、期待している状況になっていく中で選考する…苦しみ、迷いは非常にあります」と、招集した各選手の状態が良好であることも示唆した。

 ガーナ戦に向けて「今は明日のゲームを、まずしっかり捉えたいなと。選考、サバイバルは言わずとも(選手の間では)そういう雰囲気になっていますし、ワールドカップというのを伝える前に、明日のゲームに集中して入ることを伝えてきた。(代表チームには)23人以上、いるわけで、リストには決まった数しか載せられない。バランスもありますし…19日にトップフォームを作ることができいる選手なのか」と、ポジションのバランス、コンディションをワールドカップ本番にトップに持っていけるか、という部分も重要視していることを強調した。【村上幸将】