清水は23日、次節アウェー鹿島戦に向けて午前と午後の2部練習で調整。FW伊藤翔(24)が、4戦ぶりの出場へ闘志を燃やした。午後の練習では、強烈なシュートでゴールネットを揺らし「出る、出ないは監督が決めること。自分は、できることを日々やってしっかり準備するだけ」と、短い言葉に力を込めた。

 鹿島とは、相性抜群だ。5月3日のホーム戦で、ゴール前の混戦から右足で押し込み、今季初得点をマーク。6月27日のナビスコ杯予選リーグでも、MF柴原誠(20)のクロスを豪快ボレーで合わせてゴールネットを揺らした。「良い形で点を取れたと思うし、個人的に良い印象は残っている」と、手応えを口にする。

 試合翌週の11月3日には、ナビスコ杯決勝で再び鹿島と対戦する。チームとしても“前哨戦”を飾り、勢いをつけたいところだ。伊藤は「チームのためにゴールを決めて、決勝につなげていきたい。そのためにも、まずは出場のチャンスをつかまないといけない」と、話す。「鹿島キラー」が、残り3日で猛アピールしていく。【前田和哉】