女子1万メートルで日本歴代3位の自己記録(30分45秒21)を持つ不破聖衣来(21=拓殖大4年)が、関東インカレ同種目に出場し、33分40秒20で9位となった。優勝はサラ・ワンジル(大東大2年)で、大会新記録となる32分02秒87をマークした。

不破は1年時だった21年10月の全日本大学女子駅伝5区で区間新記録を樹立。鮮烈なデビューを飾ると、同12月に1万メートルで30分台に乗せ、同下旬の富士山女子駅伝でも5区で区間新記録を打ち立てた。

その後は故障の影響により、走りが影を潜める期間が長く続いた。22年10月の全日本大学女子駅伝5区で区間賞を獲得後は実戦から遠ざかり、駅伝へのエントリーからも外れていた。

今季は4月7日の国士舘大競技会混合5000メートルで約1年6カ月ぶりに復帰し、16分32秒92を記録。関東インカレへの出場は、5000メートルで優勝した1年時以来、3年ぶりとなった。

◆不破聖衣来(ふわ・せいら)2003年(平15)3月25日、群馬県高崎市生まれ。高崎健康福祉大高崎高から21年4月に拓大へ進学。無敗の3冠馬ディープインパクトと同じ誕生日(02年生まれ)。陸上を始めたきっかけは、小学校の持久走のため、祖父と姉と毎朝練習したこと。5年から本格的に練習を始めたが、当時のメインはミニバスケットボール。勝負メシはホッケ。1万メートルの自己記録は30分45秒21。