12年ロンドン五輪(オリンピック)競泳男子200メートル背泳ぎと400メートルメドレーリレーで銀メダル、100メートル背泳ぎで銅メダルを獲得した入江陵介(34=イトマン東進)が3日、現役引退を発表した。
都内のホテルで行われた引退会見では、日本競泳界初の5大会連続五輪を逃した3月の代表選考会後の心境、今後の人生についても言及した。
主な一問一答は以下の通り。
-選考会を終えて2週間がたちました
入江 家の片付けであったり、掃除したり、友達と会ったり、家で自分で料理をしたり、テレビを見たり、ゆっくりした時間を過ごしていました。自分自身「パリ五輪にいけたら…」という思いとか、最近だと日本代表選手が合宿している様子をSNSで拝見して「ここにいたかったな」という気持ちもありながら、スッキリして若い選手を応援したい気持ちと…。すごく複雑な心境で過ごしていました。
-直近でやってみたいことはありますか
入江 「パリに行きたい」っていうのがすごく強くて…。自分自身「オリンピックでパリに行く」っていう気持ちを持ってやっていて、パリに行くことを楽しみにずっと過ごしていた部分がありました。観光でも何でもいいから行きたいとは思っています。(レポーターは)オファーがあればうれしいと思います。今年中にはパリに行きたい気持ちがあります。
-今後については
入江 現在所属しているイトマン東進に籍を置きながら、後進の育成であったり、ベビー層からシニア層にかけて水泳の楽しさ、水と触れる楽しさを伝えたい。大学院等への進学も考えていまして、いろいろな活動をしながら、勉強もしていきたい。メディアは小さい時の夢がアナウンサー。小学校から思い描いていた夢なので、今まではずっとメディアに伝えていただく立場だったのですが、伝える立場にもなってみたい気持ちはあります。
-バラエティー番組へ挑戦する可能性はありますか
入江 すごく好きなので、オファーがあれば受けてみたいという気持ちもあります。本当にたくさん番組を見る。朝の情報番組から夜のバラエティーまで、笑顔にさせてもらった番組がたくさんある。そういった番組に携われるのも幸せかなと思っています。
-バラエティー番組で、やってみたい企画はありますか
入江 自分自身何ができるか分からないけれど、自分自身が表に立つことで、水泳の人気が広がっていくのであれば、いろいろなことにチャレンジしたいです。僕、辛いものが食べられないんですよ。本当に食べられないのでそこが難しいのと、痛いのも得意じゃないし…。でも、いろいろなことにチャレンジしていきたい。水泳だけしかやってこなかった。これから先、いろんな景色を見ていきたい。いろいろなことにチャレンジして、誰かを笑顔にできるなら、そういった仕事もしていきたいと思います。
-大学院進学に向けて今、学びたい分野はありますか
入江 まだ具体的に進めていないので分からないですが、スポーツマネジメント、スポーツ心理などを学びながら、今後もイトマン東進として所属させていただくので、今回の代表でいうと本多灯選手、大橋悠依選手とたくさんいる。選手のサポート、ジュニア層の育成をして、水泳界が盛り上げるようにしたいと思っています。
-将来、五輪選手を育てたい思いもりますか
入江 コーチングは無知で、できないと思っているけれど、コーチ以外のところでサポートだったり。水泳は本当にたくさんのサポートがあって成り立つ競技。選手とコーチの間に入ったり、マネジメントだったり、選手への声かけだったり、環境作りをサポートできたらいいと思っています。