新日本中邑「ノルマ逆提示」決意の3カ条
新日本の中邑真輔(25)が決意の「ノルマ逆提示」をした。12日、都内の事務所で契約更改に臨み、今季最短の20分でサイン。フロントに、他団体との交流試合、海外進出、総合格闘技再挑戦の3つのノルマ達成を宣言した。昨年は会社側の経営難も影響して不完全燃焼に終わったが、今年はあえて自分に重責を課して内外のリングで新日本の絶対エースをアピールする。
わずか20分の交渉を終えた中邑は「サインもしたし、はんこも押しましたよ」と当然のように話した。金額的にはダウン提示だった。だが、それよりもこれから何をするかが大切だった。「新日本の方針はリングで決めること」と断言。その決意を身をもって示すため、交渉ではあえて自分にノルマを課していた。
4日の東京ドーム大会でIWGP王者レスナーへの挑戦に失敗。「今はベルトから一番遠くにいる」と自分の立場を確認。その距離を縮めるため、最初に打ち出したのが海外修行だ。昨年に続きメキシコで修行し、並行して米TNAへの参戦も訴える。「海外では毎日が発見の連続。それがすべて自分に生きる」とプロレスの幅を広げる。そして王者の母国で評価を上げて、再挑戦への大きなアピールにする。
国内では他団体との戦いだ。新日本はドーム大会で対インディー戦に2勝6敗と大きく負け越した。団体の看板を背負って勝ち、威信を取り戻す必要がある。さらに総合格闘技への再挑戦も視野に入れた練習も続けている。「総合もタイミングが合えばやる。どちらにしてもすべての行動に新日本の選手として責任を持つ」と自分と団体の価値を高めるため、チャンスにはどん欲に挑戦し続ける。
昨年1月4日の東京ドーム大会では、棚橋と新世代頂上対決に快勝。一気に世代交代が進むと見られた。だが、結果的にはIWGP王座を奪回できず、タッグ王座も手放した。新日本のエースを背負う男として、それを繰り返すわけにはいかない。団体身売りの激震を過ぎても、依然として取り巻く環境が厳しいことも知っている。「選手もスタッフも一丸になって頑張るしかない。何のためにやっているんだ? プロレスをするためだろう!」。中邑が激しい戦いで、新日本リングをもう一度熱くする。【来田岳彦】
[2006/1/13/09:15 紙面から]
写真=わずか20分で契約更改交渉を終えた中邑
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