「関西のカリスマ」阪大生ホスト恐喝逮捕
大阪府警曽根崎署は15日、恐喝の疑いで大阪市北区のホストクラブ「侍」代表で、大阪大工学部4年村主悠真(むらぬし・ゆうま)容疑者(23)ら5人を逮捕した。村主容疑者は昨年11月、同店の元ホスト(23)の交際相手だった女性(21)を車で連れまわし「おまえのお気に入りのホストが店に借金をした。おまえを殺すのは簡単」などと脅迫。300万円の借用書を書かせたとされる。村主容疑者は月収1000万円を稼ぐ、関西の“カリスマホスト”だった。
調べによると、村主容疑者らは昨年11月8日、同店の元ホストを脅し、遅刻や欠勤を理由に「懲罰金」を取ろうと計画。居場所が分からなかったため、元店員の交際相手の女性(21)方へ押し掛け、女性を車に乗せて連れ回し「お気に入りのホストが借金した。おまえを殺すのは簡単」などと脅迫。店へ連れて行き、300万円の借用書を書かせた疑い。
村主容疑者は「懲罰金を肩代わりしろと言ったが、恐喝はしていない」と容疑を否認しているという。「侍」では遅刻30分につき500円、欠勤1万円、そのほかにも厳しい罰金ルールを設けていた。昨年末に被害女性の知人が同署に相談し、15日未明、同署員が営業中の「侍」に踏み込んだ。元ホストの男性は「300万円も取られる覚えはない」と話しているという。
店には約30人が在籍。うち10人近いホストが犯行にかかわった疑いがあり、同署は、見せしめに立ち会わせた可能性があるとみて村主容疑者を追及する。女性は「5人以外にも入れ代わり立ち代わり脅された」と証言。いすに座らされ、四方から罵声(ばせい)を浴びせられたという。
同店は04年8月から営業。村主容疑者は「若菜悠斗」の名前で代表を務め、月収1000万円を公言。関西のカリスマホストとして知られていた。求人情報誌のホームページで「阪大に通いながらホストクラブを経営」と紹介されたこともあったという。現役阪大生ホストと経営者をウリにしていたが、同店の届け出書類の経営者は別人になっており、同署は経営実態も調べている。
村主容疑者は店のホームページに、4月に引退すると書いていた。同店近くの飲食店員は、村主容疑者について「いかにも頭の良さそうな感じ。店に関して悪いうわさは全く聞かなかった」。別の飲食店員は「15日は昼の1時ごろまで営業していた。『シャンパンのボトルを入れていただきました』などというマイクの声が聞こえていた。代表たちが逮捕された後も営業して、お客さんも盛り上がっていたのか」と驚いていた。
[2006/2/16/07:47 紙面から]
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