麻原被告逮捕から10年…上九一色村消滅
オウム真理教(アーレフに改称)の施設(サティアン)があった山梨県上九一色村が市町村合併のため、今日28日で“消滅”する。3月1日から、村北部は甲府市、南部は富士河口湖町に併合される。サティアンが7カ所あった富士ケ嶺地区に住み、村のオウム真理教対策委員会副会長を務めた竹内精一村議(77)は「村の名前はなくなるが、住民は今も変わらず住んでいる。オウムと戦った誇りを持って、上九一色の名と闘いの記録を語り継ぐ」と話す。
麻原彰晃被告(本名・松本智津夫)が逮捕された第6サティアンの跡地は、教団が掘った井戸を活用した地震計だけが、生い茂る枯れすすきの中に建っている。サリンをつくっていた第7サティアン跡地の地面の岩はこけむしていた。第6サティアン跡地近くで酪農を営む荒井茂さん(49)は「村は合併で新しくなるが、事件は終わらない。まだ多くの被害者が苦しんでおり、教団も健在。忘れることはないと思う」と話した。
村では、教団施設解体についての文書や当時の資料を閲覧できる施設を富士ケ嶺地区に置く考えだ。自宅にも資料が多く残る竹内村議は「児童館に当時の写真を中心に資料を展示し、後世に伝えていきたい」と話している。
[2006/2/28/08:12 紙面から]
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