欧州選手権受け移籍市場はチェコ主役
【リスボン29日=岡田美奈】波乱の大会が、今夏の移籍市場を大きく動かす。フランスなど強豪チームが消えて、チェコの選手らの人気が急上昇中だ。現在得点ランク首位のFWミラン・バロシュ(22=リバプール)には獲得話が続出。「お買い得感」のある控えメンバーも脚光を浴びている。1次リーグのドイツ戦で芸術的FKを決めたFWマレク・ハインツ(26)は地元Sリスボンなどから話が舞い込んだ。4強に残った選手たちには、今後の運次第でビッグクラブ移籍が可能になる。
バロシュの大ブレークは欧州中に衝撃を与えた。リバプールでは冷遇されていたが、今大会4戦連発5ゴールに、ほかのクラブが反応しないわけがない。ミドルズブラらプレミア勢に加えて、ユベントスまで動き始めた。MFネドベドとのホットラインを今季無冠に終わった名門に取り込もうとしている。
チェコの選手層の厚さを証明するように、2軍メンバーも注目されている。ポルトガル紙ではFWハインツのSリスボン入りが伝えられた。同クラブの本拠地アルバラーデで行われたドイツ戦で、相手GKカーンを負かす芸術的なFKゴールを奪ったのが決め手となった。金髪に端正な顔立ちも人気を呼んだ。
チェコの控えメンバーはまだ知名度が低く、お買い得だ。96年大会準優勝の後は、ネドベドがラツィオに行き、スターダムに上り詰めるステップとした。実際にアーセナルのベンゲル監督は、チェコの2軍が出ると知って、ドイツ戦を視察に訪れている。ほかのビッグクラブもスカウト陣を送り込んでいた。
ポルトガルの新エースとなったMFデコも、チェルシー入りが決まりかけていたが、急きょバルセロナが手を挙げた。FWポスティガはデポルティボ入りが濃厚だったが、フランス代表監督を辞めてトットナムの新監督になるサンティニ氏が残留を強く希望した。
[2004/6/30/08:02 紙面から]
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