<W杯アジア最終予選:イラン2−1日本>◇25日◇テヘラン
敗戦の中に、MF福西がひと筋の光を放った。1点ビハインドの後半21分。中田英のクロスをゴール前の柳沢がイランDFと頭で競り合う。こぼれたボールを、背後から走りこんできた福西が豪快に左足ボレーでたたき込んだ。代表では昨年9月8日の1次予選インド戦以来、198日ぶりのゴール。アウエーの12万大観衆を、一瞬にして黙らせた。
福西「ヤナギ(柳沢)が競ることは分かっていたので、ボールがこぼれてくると思って詰めた。負けたけど、次に4試合ありますから」。
2月9日の北朝鮮戦。大黒の決勝ゴールをアシストしたのも福西だった。ジーコ監督からの信頼を勝ち取り、海外組の稲本をベンチに追いやってこの日もスタメンで出場。苦しい時間帯に、一時は同点となるゴールで再び結果へと結び付けた。
イランから遠い、日本の地から響く2人の幼い息子の声援が福西の背中を押していた。常日ごろから趣味は「家族」とためらうことなく公言する。13日のJリーグ本拠地開幕戦には4歳の龍太君と手をつなぎ、1歳の翔太君を抱きかかえながら入場した。「いつも、休みまであと何日と、休みを目標にしながら頑張っているんです」。近い将来、息子がサッカーを始めた時に誇れる「おやじ」でありたい。最終予選の大舞台で発揮する力は、息子の存在があってこそだった。
30日のバーレーン戦は小野が出場停止になる。再び、先発のピッチに立つ可能性が高い。「次のバーレーン戦はホームだから、きっちりと勝たないといけない」と、厳しい表情で話した。3大会連続のW杯出場へ、連敗は許されない1戦。福西に再び光を放つ舞台が用意されている。
[2005/3/26/09:24 紙面から]
写真=後半21分、同点ゴールを決めガッツポーズで喜ぶ福西(左から3人目)(撮影・宇治久裕)
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