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2004/09/09
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コンパクトに斜面攻める
― 斜面からのショット ―
傾斜からのショットで痛い思いをした方も少なくないでしょう。斜面は状況別に4つのタイプに分けられますが、いずれもバランス良くスイングすることがポイントです。まずはつま先上がり、つま先下がりの打ち方、構え方を説明します。
斜面からのショットは、(1)つま先上がり(2)つま先下がり(3)左足上がり(4)左足下がりに大別されます。いずれも気を抜いて何も考えずに打った場合、大きなミスを誘発する恐れがあります。特にすり鉢形のホールの場合、左右がOBで両サイドの斜面にボールが止まってしまうと第2打、第3打でOBという悔やんでも悔やみ切れないミスの可能性も出てきます。そうならないように、つま先上がりから順番にポイントを説明します。
グリップエンドを少し余す程度で長めに。目いっぱい長く持つとゆるみやすい。ボールを無理に上げようとせず、ロフトを信じて振り切る(撮影・水谷安孝)
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◆つま先下がり
スタンス 下半身の安定感が大前提になるので、肩幅より広めにします。その上でひざを深く曲げて重心を下げて構えます。腰を浮かしてはいけません。腰を落としても、お尻だけが突き出した及び腰では問題外。体重配分は左右均等です
ボールの位置 スタンスの中央です。
グリップ ボールが遠くにあるため、短く持つとヘッドが届かないので長めに持ちましょう。
スイング 体が起きないように低重心で前傾姿勢を維持したまま振ることがポイントです。基本的にスライスになりやすいライですが、スライスを避けようと無理をして手首を返したりすると、ひっかけが出てしまいます。また無理にボールを上げようとして、上体の開きが早いとシャンクにもなります。
これらを防ぐには残り距離にかかわらず、ロフト角の多い自分の得意クラブを選択することが得策です。例えば4番アイアンならグリーンに届きそうだとしても、8番アイアンを選択して次のショットでピンを狙える花道にボールを運ぶ勇気を持ってください。
◆つま先上がり
スタンス これも安定感を高めるために、肩幅よりやや広くします。両足親指付け根の裏側で体重を受け止めるため、両ひざを内側に軽く折り曲げるようにします。体重配分は左右均等です。
斜度の度合いによってグリップの握る位置を変える。傾斜が大きくなるほど短く持つ
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ボールの位置 スタンスの中央です。
グリップ 傾斜がきつくなるほど短く持つようになります。
スイング フルスイングはできません。前傾姿勢を保ったまま、上半身中心でコンパクトに振り切ることがポイントになります。下半身の体重移動が難しいからといって、振り切らず手打ちで当てにいくとスイングの軌道がずれてしまいます。また体が開きやすいのでクラブがインサイドから下りてきて、フェースも開くと最悪シャンクも出てしまいます。ヘッドが返りやすい状況なので、ひっかけのミスにも注意が必要です。それを防ぐためにはインパクトの後、手首が返らないように打つことも意識してください。
◆まとめ
つま先上がりとつま先下がりを比較した場合、どちらが難しいと感じますか? それぞれ得意不得意があると思います。もっともプロは「つま先下がりの方が打ちやすい」と声をそろえます。グリップを平地と同じように長めに持てることが理由です。プロの技術ならロングアイアンやウッドでも前傾姿勢を保ち、コンパクトに振ってボールをとらえることができるからです。スライスもさほど意識しません。
丸山プロもこう言ってます。「右から左に下るように傾斜するホールの多いオーガスタは、絶対に左打ちが有利」。右打ちだとつま先上がりで、左打ちだとつま先下がりになるというのが理由です。事実、昨年はウエア、今年はミケルソンと2年連続で左打ちがマスターズを制しました。この指摘には僕も納得させられました。
いずれにしても、この2つのライはアマにとってはトラブルの状況に違いなく、欲をかいてはいけません。「よりコンパクトに」を頭に入れて次につながるショット打ちましょう。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
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◆内藤雄士(ないとう・ゆうじ)
1969年(昭和44年)9月18日、東京生まれ。日大ゴルフ部では丸山茂樹らと同期。米国にゴルフ留学し、サンディエゴアカデミーなどで最新のスイング理論を学んだ。98年から日本ツアーでプロコーチでの活動をスタート。01年に丸山と契約し、日本人で初めて米ツアー(USPGA)プロコーチとして、マスターズ、全米オープン、全米プロのメジャー大会に参加した。(株)ラーニングゴルフクラブ(杉並区高井戸)の代表取締役で、2月から新宿駅ビル「マイシティー」屋上で開校した「クラブ23ゴルフスクール」を丸山と主宰している。
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