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2006/02/14 |
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#53 チームの“勢い”ピークが最後の結果を左右
常夏のハワイで開催された“お祭り”プロボウルはNFCがAFCを23対17で破り、これで昨年9月に始まったシーズンも終了となった。
スティーラーズが26年ぶりに王座に返り咲いた今シーズンを思い返してみて、印象深く感じられるのはチームの勢いの重要性ということだ。完璧に見えたコルツがまさかのプレーオフ敗退に終わったのは、勢いのピークが前に来すぎたことが大きい。連勝が途切れたあたりから、ほんの少しずつ下降線を辿り、プレーオフのスティーラーズ戦で一挙に崩されてしまった。同じことはAFC北地区で快進撃を見せ、スティーラーズを上回り地区優勝を果たしたベンガルズにもいえるだろう。
対してスティーラーズは一時多くの負傷者を抱え、コルツ、ベンガルズに連敗もした。それが12月になって陣容が揃い始めると、終盤4連勝を果たし、勢いに乗ってプレーオフに突入することができた。しかもレギュラーシーズンでの対戦経験を、プレーオフで十分に活用したのである。
そういった面で興味深かったのは史上初の3連覇に挑んだペイトリオッツだ。滑り出しは悪くなかったが、続出する負傷者とプレッシャーによって一時はガタガタになった。しかし12月になって勢いを取り戻していったのはやはり強さだとしかいいようがない。プレーオフ、ブロンコス戦で手痛いミスが出なければ、王座を維持したかもしれなかった。
NFCを第1シードで勝ち上がったシーホークスもシーズン開幕当初は不安定なところも多かったが、第5週から連勝を続ける中で勢いをつけていった。それを維持し続けたところがヘッドコーチのマイク・ホルムグレンの名将足るところだろう。
17週に渡るレギュラーシーズンと4週のポスト・シーズンはやはり長丁場であり、どう勢いをつけ、維持していくかが栄冠を勝ち取るための重要な要素であることが表出したシーズンだったと言えるのではないだろうか。
2005〜06年シーズンは終わったが、来シーズンに向けた動きは既に始まっている。23日からはドラフト有望選手たちが集まって能力テストや健康診断を受けるスカウティング・コンバインが開催され、日本人選手も参加するNFLヨーロッパは3月18日開幕だ。さらにリーグそのもののあり方が変化するかもしれない労使交渉は3月にリミットを迎える。4月にはドラフトが行われ、5月には各チームがミニキャンプを実施する予定だ。
どのチームがどんな体制で、さらにどんな勢いで開幕に突入するか今から楽しみである。
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渡辺史敏(わたなべ・ふみとし)
1964年生まれ。ニューヨーク在住。出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。現在はNFLをはじめ、大リーグ、サッカーなどのスポーツと、インターネット、TV、コンピュータなどITという2つの分野で取材・執筆活動を行う。NFLは毎年、キャンプからスーパーボウルまで追いかける。京子夫人も、スポーツカメラマンとして活躍中。
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