上地の敵は食事!? リオデジャネイロ・パラリンピックで初のメダルを狙う、車いすテニス女子の上地結衣(22=エイベックス)が30日、成田空港発の航空機でリオに向けて出発した。

 チェックイン後、囲み取材に応じた上地は現地での食事を気にかけた。「毎回、(海外遠征では)お茶は必ず持っていくのですが、今回はお餅とみそ汁も持ってきました。食生活がやや不安です」と苦笑いした。

 12年ロンドン大会ではシングルス、ダブルスともに8位だった。今大会は旗手という大役も務める。個人としては「シングルスで金」と意気込む一方、「4年前とは責任感が違う。個人の成績も大切だけど、日本代表の結果も残したいです」と話した。日本は低迷したロンドン大会の倍となる金メダル10個を目標に掲げている。取材後は、空港内で一般人と笑顔で記念撮影に応じるなどリラックスモードだった。

 搭乗ゲート前では全日空主催の「出発式」も行われた。上地のほか、同便に搭乗した視覚障がい者マラソンの和田伸也(39)や日本選手団の大槻洋也団長らが出席。花束や横断幕が贈呈された。式典後、上地は全日空で3機しか保有していない米映画「スター・ウォーズ」の特別塗装機にさっそうと乗り込んだ。全日空関係者も「スター・ウォーズ機にに搭乗できるのはラッキーです」と語った。機内ではテーマ曲などが流れ、上地の気持ちもさらに高ぶるに違いない。