安倍晋三首相は20日午後、リオデジャネイロ五輪の閉会式に参加するため、ブラジルへ向け政府専用機で羽田空港を出発した。出発に先立ち、五輪での日本人選手の活躍について「全ての日本選手を、国民と共にたたえたい」と記者団に述べた。4年後に迫った東京五輪・パラリンピックを巡り「選手がベストコンディションで臨め、世界に感動や夢を与える五輪にしたい」と強調した。

 リオデジャネイロ五輪閉会式の出席は、東京大会成功に向けて、日本政府として全力で取り組む姿勢をアピールする狙いがある。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と会談し、緊密な連携を確認する。

 22日午前(現地時間21日夜)、マラカナン競技場で開かれる五輪の閉会式に臨む。滞在中、日本選手団と面会し、選手やコーチをねぎらう。選手団主将を務め、レスリング女子53キロ級で銀メダルを獲得した吉田沙保里らが参加する方向だ。

 リオデジャネイロ市内在住の日系人らと懇談し、日本とブラジルの友好関係強化へ一層の協力を呼び掛ける見通しだ。