リオデジャネイロ五輪の閉会式が21日夜(日本時間22日午前)に行われた。

 五輪旗を受け取るセレモニーで着物を着た小池百合子都知事(64)。「日本の勝負服を着る」という宣言通りだったが、着物に込めた思いは、単に日本の伝統衣装のPRだけではない。環境相の経験があり、都知事選でも「東京を環境先進都市にする」と訴えてきた。着物は、実はリサイクルが可能な衣装。繰り返し使えて、環境にやさしい風呂敷の積極活用を提言するなど、和装が持つ別のメッセージを世界に発信したい思いもあったようだ。

 セレモニーでの着物は、オフホワイトの地に、すその部分には鶴が刺しゅうされ、帯は金メダルをイメージしたゴールドだった。直後に出演したNHK番組では「バシッと決めたつもりだったが、旗をいただいた時に雨が激しくなりずぶぬれになった」と明かした。