優勝した新田祐大(29=福島)が共同会見を行った。コメントは以下の通り。

 今回に向けて昨年のオールスター、そして年始から準備してくる中、落車があったりして、思うように調子は上がりませんでした。それでも最近1戦ごとにスピードが上がって、勝負どころでうまく踏めるようになってきたんです。

 伏見(俊昭)さんや岡部(芳幸)さんら先輩タイトルホルダーの背中を見ながら、G1を取りたいという思いを持ってきました。それにオリンピックでは、「どこをポイントにすればいいか」「どこを強くすればいいか」を考えながら組み立てないと、メダルは取れない。だから、思ったところにコンディション、モチベーションを合わせられるようにならなければいけない。それができるようになったことが、勝因だと思います。

 直前にナショナルチームの合宿があって、メンバーにとって今回のオールスターはつらいものでした。結果を出すのは難しかったですが、「やらねば」という気持ちと、チームや福島の仲間の支えがあってこそ。ファン投票では、たくさん応援してもらっていることも、身にしみて分かりました。何としても恩返しをしようと、頑張ったつもりです。

 震災、オリンピック、競輪。どれも自分にとって成長の過程だし、これからの自分の人生を後押しするものです。ファンのみんさんに感謝しながら、これからも「世界に通用する新田祐大」を目指していきます。