準決10Rは伊藤裕貴がかろうじて3着に届き、決勝切符を手にした。

 レースは8番手に立ち遅れて大西祐の仕掛けを待ってからの、まくり追い込みだった。あまりの内容の悪さに引き揚げてきた表情は暗く「舛井さん(幹雄)を連れ込めず人任せでレース内容はゼロ点」と振り返りながら、がっくり肩を落としていた。決勝に関しては三重が3人乗ってきたとあって「僕が一番前で思い切り駆ける」と準決の鬱憤(うっぷん)をぶつける覚悟だ。