<記念、SGへの思い>

 -記念を走ると、SGレーサーとの違いは何だと感じますか

 木下 何でできへんのかな、何が違うのかな、とか思うなあ。同じ人間やし、一緒やのに。

 上條 エンジン出しが、完全に足りないと思う。

 木下 僕たちは、まだ引き出しが少ないかな。

 上條 そこはでかい。

 丸野 一般戦やったら、優勝せなアカン気持ちが強いけど、記念に行くとまだ上を目指せる部分がいっぱいある。それはうれしい。1着を取ったら、めっちゃうれしい。

 木下 楽しいよな。

 丸野 楽しいけど、課題はたくさんあるね。エンジン出し、ペラ調整も記念は1走1走が大事やから、バチッと合わせるのが難しいもん。

 木下 オレは今、逆に焦っている。G1戦で結果を出したいから。もう結果を出さなアカンと思う。調整も楽しいけど、優勝なりして、早く上の舞台に行かないと駄目。

 上條 大阪支部にいると、余計に感じますね。

 木下 25歳やし、まだ若いって見られているけど、G1戦に参加しているだけじゃアカン。

 丸野 そうやなあ。

 木下 チャレンジャーというより、今はSGに行かなアカンと思っている。いいエンジンで勝てない時は、もどかしいし、悔しい。マル(丸野)より先にG1に行って優出もしているから、余計やわ。

 丸野 そう思うんやな。

 木下 2人より先に勝たなアカンと思う。仲はいいけど、年は上やし。

 上條 先に木下(翔太)さんが行っているから、僕は引っ張ってもらっていますね。A1級になって、優勝をポンポンとした時にSGの可能性が出てきたので、余計に感じます。

 木下 ほんまに思っている? ノブ(上條)は考えているように思わんけどなあ(笑い)。

 上條 そんなことないですよ。SGも視野に入れていかないと駄目だと思います。今まで考えていない部分が、少しずつ見えてきた感じはします。

 木下 いずれ数年後はSGに行くはずやけど、今の段階で(SGに)行かないとアカン。ノブ(上條)はまだ23歳やし、早くSGに行った方がいい。

 上條 若い時にSGへ行った方が絶対にいい。

 木下 昔も厳しかったけど、今は頭を使う厳しさがあると思う。

 上條 僕もそう思います。実は昨年、1年間ずっと頑張っていたら、SGのグランプリシリーズ戦に出場できるチャンスがありましたから。

 木下 ノブ(上條)は出場まで、賞金がちょっと足りんかっただけやもんな。

 上條 今年は1月からが本当に勝負なんです。

 丸野 俺も確実に出たい。最低でも、グランプリシリーズ戦には出たい。