木村武之ぶっちぎりSG連覇/オート

- 優勝した木村は、イメージガールの横山かおり(右)と場内を1周した
<伊勢崎オート:日本選手権>◇最終日◇3日◇SG
木村武之(32=浜松)が高橋貢をさばいて独走態勢に持ち込み、頂上決戦を制した。オートレースGPに続くSG連覇で、年末のスーパー王座決定戦で史上6人目のSG3連覇に挑む。昨年の覇者・田中茂は2着、史上初の150回目のVに挑んだ高橋貢は3着、グランドスラム達成が懸かった永井大介は7着だった。
有吉が自慢のカミソリスタートで飛び出し、木村は高橋に続く3番手。高橋が1周3コーナーで先頭を奪う。木村は有吉を抜くと高橋の背後で機をうかがう。「(高橋)貢さんが1回滑ったので、そこを狙っていた」。ゴーサインを出したのは、3周3コーナー。高橋の内に切り込み、4コーナーで先頭に立った。「先頭に立ってからはいつもと一緒で、目いっぱい開けるだけ開けて回った」。周回を重ねるごとに高橋を引き離していく。まさに、川口のSGオートレースGPの再現だ。
後半は3番手の田中が高橋に肉薄し、激しい2着争いを繰り広げたが、木村は次元の違うスピードでゴールを駆け抜けた。上がり3秒312は新走路になってからの最速タイムだ。ロッカー室に引き揚げる際、金網越しにお忍びで見に来た元船橋所属選手の父・光方(みつまさ)さんが手を振る。感極まって男泣きしたGPとは異なり、冷静に見つけることが出来た。
優勝戦は連勝した予選2日間のヘッドに戻し、GP優勝のタイヤで臨んだ。3日目からはGP優勝のヘッドを使用していた。3日目12Rと準決10Rは湿走路。「伊勢崎の晴れを試したかった。優勝戦は(晴れが)ぶっつけ本番になる。それでは、予選の意味がないと思った」。結果として、SGを勝てるヘッドを2個掌中にしたのは強みだ。「自分に勢いがあるわけではない。エンジンが出ていることに尽きる」。7着の永井は「オレの時と同じ勢いを感じる」。ライバルに強烈なプレッシャーを与えた木村は、スーパースター王座決定戦(12月27~31日=船橋)で史上6人目のSG3連覇に挑戦する。【海老原実】
[2009年11月4日8時10分 紙面から]
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