まさかの楽逃げ! 6番人気ピューロマジック(牝5、安田翔)がすんなりとハナを取り切り、マイペースの逃げで押し切った。勝ちタイムは1分7秒4。これで4つ目の重賞タイトルを手にした。うち3つはサマースプリントシリーズ。得意の夏場を迎え、次はアイビスSD(G3、芝直線1000メートル、8月2日=新潟)連覇を視野に入れる。

   ◇   ◇   ◇

最初の1ハロンで勝負を決めた。1歩目の速さで上回るピューロマジックはゲートを飛び出すとすぐに後続を引き離した。前走で一気にハナをたたかれたインビンシブルパパを置き去り。押して押してのウイングレイテストも2馬身後方までしか近寄れなかった。

前半33秒4。この馬にとって、まして開幕週の馬場では楽なラップで直線まで余力を残し、まったく危なげなく押し切った。前走高松宮記念に続く2度目の騎乗で結果を出した北村友騎手は「まず第一に馬が落ち着くこと、リラックスできることを心がけていました。スタートでいけたことで楽になりましたし、道中絡まれることもなく、この馬のリズムで走れました」と振り返る。

安田翔師も「他が来なすぎてピューロとしては楽でした」と展開を鍵としながら、「ただ以前はこの形でもムキになっていた。馬の後ろに入れる調教をして、我慢することを理解し、息を入れることができるようになったのは成長を感じます」と馬自身の進化があったこと強調した。次は昨年、馬場の真ん中から鮮やかに差したアイビスSDを視野に入れる。得意の夏。今度はどんな形で一流のスピードを見せつけるか。【高木一成】

◆ピューロマジック ▽父 アジアエクスプレス▽母 メジェルダ(ディープインパクト)▽牝5▽馬主 (株)スリーエイチレーシング▽調教師 安田翔伍(栗東)▽生産者 村田牧場(北海道新冠町)▽戦績 19戦6勝(うち海外2戦0勝)▽総獲得賞金 2億213万1300円(うち海外863万6300円)▽主な勝ち鞍 24年葵S(G3)北九州記念(G3)、25年アイビスSD(G3)▽馬名の由来 聖なる、純粋な(スペイン語)+可能にすること