<第21回>田中SG3連覇!初賞金王
<2006年12月25日付紙面>
田中茂(30=飯塚)が06年オートの頂点に立った。第21回スーパースター王座決定戦は24日、川口オート12RでSG最高の1着賞金3200万円を懸けて争われた。3周目に池田政和、木村武之が接触して落車。3番手からすかさず先頭に立った田中が後半浦田信輔に追い上げられながらも10周戦を逃げ切った。SG3連覇、獲得賞金は1億2915万1600円となり初の賞金王、MVP当確となった。
「メリークリスマス」。表彰式で田中が発した声は少し控えめで、笑顔も引きつり気味だった。「もっと喜べ」という言葉に続いて、田中がやる予定だった「どんなもんじゃい!」をスタンドのファンが大声で叫んだ。
落車があったからだ。3周3コーナーで先頭を走っていた池田の内を狙った木村がタイヤを滑らせ、2人そろって落車、一瞬にして圏外に去った。3番手を走っていた田中は労せずしてトップに躍り出るとスピードに乗って周回を重ねた。後半は荒尾を抜いて2番手に上がった兄弟子の浦田がぐいぐい迫った。それでも全冠を狙う浦田を退け、SG3連続制覇となるゴールに飛び込んだ。
これまでSGの3連続制覇は島田信広(引退=2回)、片平巧(2回)、高橋貢の3人だけ。史上4人目の快挙となるが、SG初制覇からの3連続となると田中が初めてになる。
「茂イヤーになりました」と今年を振り返ったが、デビュー8年目で一気に素質が開花した。全てのSGで優出し全日本選抜4着、オールスター4着、グランプリ、日本選手権、SS王座決勝戦を全て優勝した。「気持ちのコントロールができるようになったのが大きい。以前はレースが近づくと心臓がバクバクしてしまったが、今は程よい緊張感に変えることができる」と快進撃の秘密を語った。
なんと一般戦も含めて川口では初優勝で苦手意識を克服した。次のSGは来年2月に再び川口で開催される全日本選抜となる。「4連覇はいないんですか。それなら狙います。全冠制覇も」。新たな野望が広がった。【横山保雄】
◆田中茂(たなか・しげる) 1976年(昭和51年)12月6日、福岡県生まれ。26期生として99年にデビュー。飯塚所属。性格は「目立ちたがり屋」(本人)。165センチ、60キロ。血液型AB。
★佐藤裕二(3着)優勝争いには遠かったけど、地元で掲示板に載れたからね。
★荒尾聡(4着)いいスタートを切れたし、もらったチャンスは生かせた。悔いはないです。
★東小野正道(5着)トライアル2戦が内枠だったので、8枠で時計のタイミングがずれてしまった。
★伊藤信夫(6着)スタートで空回りした。Sに勝負をかけたし、仕方がない。
★池田政和(他落)1度大きく回ったところで木村君に入られた。落車がなくても茂君にやられてたかも。
★木村武之(落妨)フロントが滑ってしまって…。