バルク左足骨折完治G1制覇あきらめない
バルク、G1奪取へあきらめない。ホッカイドウ競馬のコスモバルク(牡7、田部)が、再び中央G1レースに向かう。6月の宝塚記念を前に左足を骨折したが、約6カ月の休養でケガは完治。30日のジャパンC(芝2400メートル=東京)、12月28日の有馬記念(芝2500メートル=中山)を目指し、新冠町で調整を積む。3歳から挑み続けるG1制覇の目標のほか、次走で、日本馬としてG1出走歴代最多21回目という記録もかかる。
6月の宝塚記念直前に左前脚球節を剥離(はくり)骨折したコスモバルクは、手術とその後の療養を経てて、9月中旬から新冠町のビッグレッドファーム明和で本格的な調教を行ってきた。同ファームの島崎圭三場長(36)は「追うごとに息遣いも良くなってるし、すごい回復力。歩様の乱れもなく馬体もまだまだ若々しい」と体調の良さを認める。
現在は、ウオーキングマシンで1日2回計10キロ超の運動をこなし、ほかにトラックと坂路、乗り運動を合わせ1日3500~5000メートルを乗り込んでいる。これまで6本の追い切りを消化。2歳のデビュー以来骨折での休養は初めてだったが、復帰に向けて態勢は整ってきた。島崎場長は「当初545キロあった体重も今は520キロほど。これで来週と、輸送を挟んで現地で追えばちょうどよくなるはず」と話す。
3歳の皐月賞から始まったG1出走は、今年で5シーズン目を迎えた。前走のシンガポール航空国際Cでステイゴールドなどと並ぶG120走目を記録し、次走で単独最多記録になる。秋初戦として目指すジャパンCには過去4回出走し、04年2着、06年4着の実績がある。18頭の枠に入れるかどうかは確定していないが、出走できれば、初のジャパンC5年連続出走という記録も打ち立てる。
休養中は多くのファンが見舞いに牧場に訪れた。好物のにんじんやリンゴ、千羽鶴やお守りも「バルク様」宛で届いた。島崎場長は「元気な姿を見せて恩返しをしたい。バルクと同じ年代にあたる働き盛りの方たちにも、勇気と元気を与えられる存在であり続けたいですね」と言う。元気な走りを、ファンも待っている。【奥村晶治】
[2008年11月8日10時37分 紙面から]
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