ブルースリ逆転候補に上昇/ジャパンC
<ジャパンC>
ジャパンCの勝者になる鍵は、連覇でも女傑の復権でもない。菊の王者オウケンブルースリ(牡4、栗東・音無)が浮上した。ニッカンコムのアンケート調査でも、昨年の覇者スクリーンヒーロー、巻き返しを狙うウオッカへの支持率は予想を下回り、逆転候補としてブルースリが票を伸ばした。古馬の長距離戦に新政権が誕生する。
スクリーンヒーローとウオッカの再浮上には厳しい結果がつきつけられた。特にウオッカは今年の国内4戦でいずれも1番人気に支持されているが、その座を譲る可能性も出てきた。
懸念されるのは、やはり距離。ダービーを勝ったのは2年前。今年はマイルG1・2勝。返し馬では馬場を悠然と歩くが、競馬になると折り合いの難しさがうかがえる。スタミナ勝負になりそうな今回の東京2400メートル戦。能力的には疑いようのない女王でも、絶対的な存在とは言えなくなっている。そこで浮上するのが昨年の菊花賞馬オウケンブルースリだ。
(1)ローテーション 5着に敗れた昨年と決定的に違うのが調整過程だ。弱いところがあって、デビューしたのは3歳の4月26日と遅い。3戦目の6月に勝ち上がってからはトントン拍子で10月の菊花賞までほぼ休みなく使われ、見事にG1を獲得した。昨年はその流れでJCへ向かった。もちろん、ピークは菊花賞。100%の状態で迎えるのは酷な状況だった。音無師も「去年は使い詰めできてたから、さすがにきつい。そういう意味で今年は使い減りしていないことだけは明らかだからね」と状態の良さを物語る。
(2)メンコ 今回から秘密兵器も登場する。「内田ジョッキーの進言もあってゲート裏までメンコを着けてみようかと思う。競馬の前にテンションが上がるみたいだからね」と師。先週の金、土に試したが、担当の塩津助手によると「随分おとなしかった」そうだ。ゲートを五分に出れば勝利も1歩近づく。
(3)運 この秋は自分で道を切り開いてきた。想定上は、秋初戦の京都大賞典を勝たなければ天皇賞は賞金不足で出られなかった。また、今回も賞金順では補欠の1番手だが、レーティング3位で出走が可能になった。G1を勝つには運も必要だ。厩舎の勢いも無視できない。先輩カンパニーはウオッカを破って天皇賞馬に輝き、先週のマイルCSで有終の美を飾った。新たに厩舎の看板を背負うブルースリには追い風が吹いている。【特別取材班】
[2009年11月25日8時40分 紙面から]
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