4歳テスタが世代交代だ/フェブラリーS
<フェブラリーS>
昨年ダート界で大暴れした現4歳世代が、一気に世代交代を目指す。フェブラリーSには有力な4歳馬が6頭出走予定。昨年ジャパンCダートを圧勝したエスポワールシチーに、さらに若い力で襲いかかる。ジャパンダートダービー(JDD)の勝ち馬テスタマッタ(牡4、栗東・村山)は距離短縮で切れ味が増しそう。
JCダート2着のシルクメビウスは不在でも、現4歳世代にはダートの逸材がそろう。JDDでメビウス以下を一気に差し切ったテスタマッタは、その中でもエース格の1頭。そのJDDから勝ち星から遠ざかっているが、そろそろ巻き返しムードが漂う。
今年初戦の川崎記念はヴァーミリアン、フリオーソの3着に敗れた。前でマッチレースを演じた2頭には離されたが、喉頭蓋(こうとうがい)エントラップメント(注)の手術明けのハンディもあった。村山師は「のどの手術後で若干手探りの面があった。それでも、前半掛かり気味ながら、何とか脚をためて伸びてきたのは収穫」と悲観はしていない。2走前の浦和記念(3着)後にスミヨン騎手に指摘された過剰な息の上がり方は、手術によって解消。術後の不安もなくなったこの中間は、前走以上に熱心な調教を積んできた。
体調面の上昇に加えて、今回は条件も向く。JDDでは一気の800メートル延長をこなしたが、今回はマイルへの短縮が切れ味爆発につながりそうだ。昨春、ダートに転向後1400メートル、1200メートルで連勝した時は、ともにメンバー最速の34秒台でスパッと切れた。鹿屋助手は「短い距離の方が切れ味があった。2000メートルだと少し行きたがるし、折り合いを考えるとマイルの方が乗りやすい。今回は前が速くなりそうだし、末脚の威力が増しそう」と手応えを感じている。
同コースの武蔵野S11着は休み明けというよりも、のどの不安の出はじめだった。決め手をフルに生かせる東京が向かないわけはない。ドバイを見据える王者が相手でも、強い4歳世代屈指の決め手が、簡単に押し切りは許さない。【高木一成】
(注)喉頭蓋(こうとうがい)エントラップメント 気管の入り口にある弁のような部分を、その根元にあるシワ(粘膜)が覆う病気。弁の開閉がスムーズにできなくなるため、空気がうまく吸えなくなる。食べ物が気管に入りせき込むケースもある。運動中にせきが出たり、運動能力に影響することもある。過去にはシーキングザパール、リンカーンなどもかかった奇病。手術で完治するケースが多い。
[2010年2月17日7時53分 紙面から]
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