水野師新潟で逆転リーディングだ
夏の新潟は今週でフィナーレを迎え、開催リーディング争いが白熱する。水野貴広師(37)率いる水野厩舎は6勝で、トップの小笠厩舎に2勝差。日曜メーンの新潟2歳S(G3、芝1600メートル、5日)はマイネイサベルとリュウシンヒーローの2頭出し。計6頭の強力ラインアップで逆転リーディングを狙う。
「頭数を使っているし、たまたまだよ。去年も出足が悪くてこの時期が良かったんだ」。水野師は昨年18勝のうち、新潟で6勝を挙げた。今年は2歳馬がすでに3頭勝ち上がり、ここまで13勝のうち同じく6勝と好成績を残している。「好きな競馬場だし、騎手の時から相性が良かったんだ」。実は大好きな当地でも新潟2歳Sで苦い思いを2度経験している。
騎手1年生だった91年夏、所属厩舎の素質馬で挑むチャンスがあったのだが、騎乗停止で棒に振った。馬の名前はライスシャワー。翌年の菊花賞でミホノブルボンのクラシック無敗3冠を阻止し、4歳春にはメジロマックイーンの天皇賞(春)3連覇を阻止したG1・3勝の名馬だった。3番人気だったがスタートダッシュがつかず、11着に敗れている。「2週前のレースで大きな斜行をしちゃったんだ」。古馬になってからの主戦は的場均騎手(現調教師)だったが、2戦2勝(新馬戦と3戦目の芙蓉S)のコンビだった。「あの馬の背中を知ることができたのは良かったよ」。騎手時代からこれまで重賞勝利のない師だが、騎乗できていれば絶好のチャンスだったかも。「その時の分までなんて考えはないよ。でも、ノースショアーも悔しかったな」。2着に敗れた94年も苦笑いで振り返った。
今週はマイネイサベル、リュウシンヒーローの追い切りに自らまたがり、状態を確かめた。「2歳が早いうちからポンポン勝ってくれれば厩舎スタッフのやる気も上がる。(リーディングへ)2勝は厳しいって。でも土曜に勝てたら…」。土曜2頭、日曜4頭の攻勢で逆転V、そして重賞初制覇への期待が懸かる。【木南友輔】
[2010年9月3日10時11分 紙面から]
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