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サムソン凱旋門ピンチ出国できない?

午前3時過ぎ、暗闇の中、調教に向かうメイショウサムソン
午前3時過ぎ、暗闇の中、調教に向かうメイショウサムソン

 馬インフルエンザ騒動はさまざまな影響を及ぼしている。凱旋門賞(国際G1、芝2400メートル、10月7日=ロンシャン)を目指しているメイショウサムソン(牡4、栗東・高橋成)にも余波が及ぶ可能性が出てきた。JRAは当面の間、競走馬の入退厩を管理施設間の移動だけに限定したため、美浦で出国検疫中のサムソンも、22日の出国予定が微妙になった。また、秋G1を目指す有力馬には現在放牧中の馬が多く、美浦、栗東への帰厩ができない状況となれば、調整に誤算が生じてくる。

 メイショウサムソンは21日まで美浦トレセンで出国検疫を受け、22日に渡仏予定となっている。だが、16日の馬インフルエンザ発覚によって制限された「JRA施設間のみの移動」措置が解かれなければ、出国予定が遅れる、あるいは出国できない状況まで考えられる事態となった。

 管理する高橋成忠師(66)はこの日朝、栗東で頭の痛い心境を明かした。「よし行くぞ、とスタッフも出発したところでな…。まさかこんな時期に、こういうことになるとは…」。遠征を断念したウオッカの分まで…と意気込んで出発した直後の思わぬ事態。午後には今週の国内の競馬開催こそ決まったが「今のところは何とも言えない。まっすぐ出発することもバックすることもできないからな。検疫期間の1週間で解決してほしい」と早期の事態収束に願いを込めた。

 ただし、たとえ出国が認められる状況となっても、受け入れ先のフランスが入国を拒否する可能性も否めない。一般的に、陸続きに隣国がある欧州各国は家畜の検疫基準が厳しく設けられているとされ、サムソン自身に感染がまったくなくても外国馬の入国自体が拒否される場合もある。

 JRAは会見で「相手国の衛生関係者と調整中で、現時点ではっきりとしたことは言えない。こちらの状況を説明して、相手側の返事を待つことになる」と説明。世界制覇へ向けて順調な調整を重ねてきたサムソンに「日本出国」「フランス入国」という思わぬ2つのハードルが立ちはだかることになった。

[2007年8月17日8時38分 紙面から]

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