Jリーグのデータを独自の視点で分析する、恒例の「データが語るJリーグ」を今年もJ1開催翌週の水曜日に随時掲載します。9年目に入ったデータ連載。第1回は川崎FのFW小林悠(29)を取り上げます。次節5日の鳥栖戦(等々力)で、横浜FCのFWカズ(三浦知良)らが持つ快記録達成の期待がかかります。

  小林が、14年から4年連続で開幕戦ゴールをマークした。J1開幕戦限定の連続シーズン得点記録は、03~09年のFWウェズレイ(名古屋、広島、大分)の7年連続だが、4年連続は13~16年の鳥栖FW豊田と並び歴代2位。そして今年は、続く第2節でさらなる快記録に挑む。

 14年と16年は第2節でもゴールを決めた。自身3度目の開幕から2試合連続ゴールとなれば、カズ、ウェズレイ、マルキーニョスに続く史上4人目の最多タイ記録。過去3人はいずれもJ1通算100ゴールを達成し、得点王も経験。小林にとっては吉兆となる。

 開幕2試合連続ゴールを達成した14年は最終的に12得点、16年は15得点と、好スタートからそのまま年間2ケタに到達した。今季も開幕2戦連発を決めてカズらに並べば、シーズン10得点だけでなく、目標である得点王が早くも見える?

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)