14日に首都圏を襲った大雪の影響で延期されていた第91回全国高校サッカー選手権の決勝(鵬翔-京都橘)は明日19日、東京・国立競技場で行われる。京都橘は延期決定後も地元に戻らず、埼玉県内で調整中だ。決勝の日が大学入試センター試験日と重なったが、3年生部員24人の中に受験者はなし。誰ひとり欠けることなく国立に集結する。4得点を挙げ、攻撃の核になっているFW仙頭啓矢(3年)は「控えの3年も合わせて全員で臨めるのは大きい」と話した。

 17日は志木市内で約2時間、練習した。前日16日は雪上での練習を余儀なくされたが、J1大宮のユース選手らが除雪作業を行ったおかげで、この日は芝生の上でボールを扱えた。「優勝して、チーム内だけではなく、いろんな人に恩返しをしたい」と頂点を見据えていた。