サッカー日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(62)が、リオ五輪世代にも関わっていくことが15日、明らかになった。同監督はこの日、東京・文京区のJFAハウスで就任後初のスタッフ会議を開いた。A代表のコーチを兼任するU-22日本代表の手倉森誠監督(47)らが出席し、意見をすり合わせた。A代表だけでなく、五輪世代の強化にも同氏の知識、経験が生かされることにより、国際大会での敗退が続く若手世代を含めた日本サッカー全体が再生の道を進む。

 就任会見から2日後、ハリルホジッチ監督の動きは迅速だった。午後5時ごろから、U-22代表の手倉森監督らとコーチ陣、リカルドGKコーチ、霜田強化担当技術委員長らとスタッフ会議を行った。終了は午後8時半だった。

 五輪1次予選を兼ねるU-23アジア選手権予選に出発するため、集合したホテルで手倉森監督は「五輪世代を手伝うと言われました。見てくれるということ。若い世代の台頭を望まれているから、見ると言ってくれていると思う」と内容の一部を明かした。

 18年W杯ロシア大会を見据える上で、五輪世代からの台頭は必要不可欠。手倉森監督がいるため直接指導することはないが、意見や助言をしていく可能性はある。13日の就任会見で大仁会長は「アンダーカテゴリーのサポートもお願いして、快諾していただいた」と話している。具体的にどう関わっていくかは今後検討されるが、まずはA代表のコーチも兼ねる五輪代表監督に哲学を伝えることが現実的だ。

 また、新生ハリルジャパンのスタートには最大32人のメンバーが招集される見込みだ。日本協会関係者は「今度の代表に呼ぶ選手は31人か32人になりそう」と語った。就任会見で指揮官は「けがしている選手も呼びたい。私の哲学なども伝えたい」と語っていた。DF長友(インテルミラノ)や内田(シャルケ)にも招集レターは送付しており、日本協会が交渉を進める。通常は23人程度だが注目の初招集組は異例の大人数になる。