DFリーダーの岩清水梓(28=日テレ)が攻守に光り輝いた。センターバックとしてスイス、エクアドル戦に続く3度目の無失点に導くだけでなく、攻撃に転じた際に決定的な仕事をした。後半42分、左CKのこぼれ球を宇津木が蹴って流れたところに詰めた。最初の左足シュートがDFに当たり「やばい、止められた」と焦ったが、体が反応するままに右足を振った。「プレーがつながれば、どうにかなる」と右足を出すと、ボールは決勝弾の岩渕の目の前に届いた。

 昨年5月の女子アジア杯決勝では、オーストラリアから頭で決勝ゴールを奪った。4日前のオランダ戦では同じ日テレ所属のDF有吉とMF阪口がゴールを決めた。狙っていたゴールこそ幻となったが、千金アシストで4強に導き「チームとして、いい形ができてきた」とうなずいた。