U-16(16歳以下)アジア選手権予選(16日、モンゴル)に挑むU-15日本代表が長野U-18と練習試合を行い圧勝した。序盤は引いた相手に苦戦も、バルセロナ下部組織でプレー経験のあるFW久保建英(東京U-15むさし)のミドル弾を皮切りにゴールラッシュ。アジア予選を前に、最高のリハーサルで締めくくった。

 前夜のA代表をほうふつさせる戦いぶりだった。堅守の相手をこじ開けたのは久保の左足のミドル弾。ここから勢いを増し、クロスや裏への飛び出しなど多彩な攻撃の形で10得点。久保は2本のミドルのほか、パスで好機を演出し2得点2アシストと躍動した。前日は“アジアの壁”を崩すイメージを高めるため日本代表の試合をテレビ観戦。イメージ通りの結果に森山監督は「成功体験がたくさん出せた」と評価し「建英も左だけでなく右もないと。他の選手もバリエーションを」とさらなる高みを求めた。