なでしこジャパンの佐々木則夫監督(57)が18日、東京・本郷のJFAハウスで退任会見に臨んだ。

 冒頭「女子の指導者として11年、監督として9年、これまで選手たち、協会とともに世界を目指して仕事ができたことを誇りに思います。最終的にはリオ五輪出場という結果は出せませんでしたが、充実した11年間でした。サッカーの指導者としてこういう経験ができて、自分にとって宝物です。今後どんな道に進むか分からないが、プラスになると確信して、新しいステージに向けて頑張りたい」と話した。

 同席した日本協会大仁会長は「今回は残念でしたが、それまでの戦績はすばらしいものがありました。11年のW杯で優勝、ロンドン五輪、カナダW杯で準優勝。今回の成績でその功績が色あせるものではない。なでしこスタイルを確立し、最近はそれを世界がまねしてきている。女子のサッカーを佐々木監督が変えたと思っている。日本をまねて各国が進歩してきたことで、今回の予選がこういう結果になったとも言える。功績は大きなもの。しばらく休んでいただけるか分かりませんが、感謝申し上げたい」と話した。