U-20(20歳以下)女子代表のヤングなでしこが、1次リーグ2戦目でスペインに敗れた。

 前半開始直後はスペインが果敢な攻め。序盤防戦が続いた日本は、中盤からFW西田明華(19=C大阪堺)、FW籾木結花(20=日テレ)が積極的にゴールを狙っていった。結局両チーム決めきれず無得点のまま後半へ。

 後半には初戦で3ゴールのFW上野真実(20=愛媛)を投入したが攻めあぐね、逆に35分、スペインのフリーキックに対しペナルティーエリア内でDF羽座がハンド。PKを献上し、先制を許した。この1点が重くのしかかり惜敗した。

 高倉麻子監督(48)は「厳しい試合になるとは思っていましたけど、スペインの圧力が強くて、自分たちのいい部分を消されてしまった印象です。全体的に動き出しの重い部分があった。全体的に力強さの部分では物足りなさを感じました。暑さは言い訳にならない。課題を捉えて、前向きに調整しながら次に臨みたい。自分たちのやることを整理して、何のために世界大会に来ているか再確認しないと」と話した。

 主将のDF乗松瑠華(20=浦和)は「難しい試合になるのは分かっていた。結果的に残念な部分もあった。短い大会なので次に切り替えていきたい。自分らは挑戦者だと監督に言われているので、もう1回そこをかみしめて、細かい部分も修正していきたい」と振り返った。

 初戦のナイジェリア戦は6-0で勝利していた日本はこれで1勝1敗。次戦は20日にカナダと戦う。

 同大会は16チームが参加。A~D組の4チームに分けて1次リーグを行う。各組上位2チームが決勝トーナメントに進出。決勝は12月3日に行われる。