日本代表主将のMF長谷部誠(33=フランクフルト)が、23日(日本時間24日)のW杯アジア最終予選UAE戦(アルアイン)に出られない可能性があることが18日、分かった。フランクフルトのコバチ監督が17日の練習後の会見で「彼はまだ痛みを抱えている。もう少し経過を見なければならない」と、完治していないことを示唆。クラブ関係者によると、11日のBミュンヘン戦で負った左足の裂傷だけでなく、膝にも違和感があるという。

 この状況を受けて日本協会も動いた。18日に日本をたつ予定だった手倉森コーチが予定を変更し、今日19日のG大阪-浦和戦を緊急視察することが決定。1度は千葉・成田空港近くの集合先のホテルに入りながら、約1時間後に単身でチームを離れた。長谷部と同じポジションのG大阪MF今野や、右足痛から復帰予定のMF井手口らをチェックするとみられる。

 一方でハリルホジッチ監督は予定通りに出発した。主将に離脱の可能性があるからか「この前(16日のメンバー発表で)長く話したから、今日は話しません」と険しい表情。前回敗れた相手との大一番を前に、不安要素を抱えたまま決戦の地へ飛び立った。