ベテランGK川島永嗣が、サプライズ先発起用に無失点で満点回答だ。所属のメッス(フランス)では、ほとんど出番なし。日本代表でも昨年6月3日キリン杯ブルガリア戦(豊田ス)以来、国際Aマッチ8試合ぶりの出場だった。試合勘が不安視されたが、前半20分の決定的なピンチを阻止。経験でチームを救った。

 この場面、相手FWマブフートに狙われた股の下を脚で阻止。勝利を引き寄せるビッグセーブだった。2年前のアジア杯で屈した際に、マブフートにゴールを献上している。「ああいうシュートが出てくるだろうなというイメージはしていた」。この経験こそ正GKだった西川にはない武器。20日に34歳になった人格者は「代表チームが勝っていく上ではGK3人全員がトップのレベルにいなきゃいけない」と話した。