サッカー日本代表に全選手が出そろった。千葉県内で25日、30日の国際親善試合ガーナ戦(日産ス)とワールドカップ・ロシア大会へ向けて国内合宿5日目をこなし、GK川島永嗣(メッス)DF酒井宏樹(マルセイユ)長友佑都(ガラタサライ)MF長谷部誠(フランクフルト)の4人が新たに合流。けがで離脱したMF青山敏弘(広島)を除く26人が集結した。

 川島はチームの雰囲気について「みんな、何かしたいという気持ちで今いると思う。ただ、1人1人がそういう自覚を持っていく中で、チームの状況を考えすぎるのではなく、1人1人が持っている能力を発揮することが今、大切なことだと思います」と話した。

 監督が交代して、間もなく2カ月になろうとしている。「この状況で、心配がない人は逆にいないと思う。でも、限られた時間の中で自分たちは、最大の結果を求めるために努力しなければいけない。自分たちが勝っていくために何が必要なのかを、本音で言い合わなければ行けないと思う。そういう部分が大切になってくる。それを話した上で、どれだけピッチの上で表現できるか。コミュニケーションの本当の意味は、そこじゃないかなと思います」と説いた。

 3人のGKのうち、東口順昭と中村航輔の2人はリーグ戦でのけがを抱えている。川島にかかる負担は大きい。ただ「ニュースは見ていましたけど、2人とも元気そう。若いし大丈夫」と言い「ここに3人選ばれている以上、自分たちが後ろを支えていくという思いを持っていかなければいけない。誰が出る、出ないではなくて、3人で日本のGKのレベルを上げて支えていきたい」。チームのために最後尾から支え合っていく考えを示した。