U-19アジア選手権は8日にサウジアラビアのダンマンで準々決勝を行い、日本は韓国と対戦する。来年9月にエジプトで開催されるU-20W杯へのアジアの出場枠は4。過去7大会連続で世界大会へ駒を進めている日本にとっては正念場の戦いとなる。

 日本はけが人などでチームづくりの遅れが懸念されたが、イエメン、イラン、サウジアラビアと中東勢がそろった1次リーグA組を水沼(横浜)永井(福岡大)らの活躍で1位突破した。1次リーグ限定で招集された香川(C大阪)が、フル代表合流のためチームを離脱。精神的な支柱を欠く中で迎える韓国戦に向け、牧内監督は「まずはU-20W杯に挑戦する権利を得たというだけ。これからの戦いが非常に重要」と、手綱を引き締めている。

 過去、日本は1999年の世界ユース選手権(現U-20W杯)の準優勝を筆頭に、この年代の強化を土台に世界との距離を縮めてきた。世界舞台での真剣勝負の機会を失うことは、日本サッカー界として大きな損失となる。