日本代表は27日、Jリーグ選抜との慈善試合(29日、大阪・長居)に向けて、午前と午後の2部練習を行った。午後のキンチョウスタジアムで行われた無料公開練習には、1万2000人のサポーターが集結。練習前には、東日本大震災の被災者に送られる義援金の募金活動も、2日連続で実施された。

 当初、募金活動は20分間の予定だったが、アルベルト・ザッケローニ監督(57)の意向で1時間15分に延長。選手、スタッフ一同で募金をしたサポーターへ握手を繰り返した。日本協会関係者が「お金の量が多すぎて金額を集計する機械が壊れてしまいました。申し訳ありませんが、今日は集まった金額を発表できません」と話すほど募金が集まった。

 午後の練習では、両軍ともに3-4-3の布陣のもとで紅白戦を実施。FW李忠成(25=広島)らがゴールを決め、詰めかけたサポーターを沸かせた。DF吉田麻也(22)は「被災地の方は、怖い思いを毎日している。大事な時期だし、チャリティーマッチを何かのきっかけにできればいいと思います」と神妙な表情で話した。