日本サッカー協会は29日、東京・文京区のJFAハウスで会見を開き、「キリンチャレンジカップ

 2013」のグアテマラ戦(9月6日、長居)、ガーナ戦(同10日、横浜国際)の2試合に向けた日本代表メンバー23人を発表した。

 日本はここまで格上相手に大量失点する試合が続いた。今回も強豪ガーナ戦での守備は焦点となる。改善点として主力のコンディション整備とともに「全員が攻撃と守備をしっかりとこなすこと」を挙げるザッケローニ監督がてこ入れするべきなのは、前線の選手を含めた守備意識の共有だろう。

 失点が増えても、攻撃的なチームの根幹を成す、高い守備ラインの設定を変える気はない。監督は「本田も岡崎も攻守に貢献してほしい。攻撃のときはFWでいい。守備ではMFの一員としてやってほしい」と呼び掛けた。

 本田は4失点で敗れたウルグアイ戦後に「今は3、4点取れなかったことを反省する方がいい方向に行く」と語るなど、攻撃への傾倒が見て取れる。前線にも同じ意識を持たせ、適正な攻守のバランスをもたらすことが、指揮官の当面の仕事になる。

 DF陣については「心の底から信頼している。世界中から好きなDFを取っていいと言われても、そんなに代えたくない」と述べた。リップサービスか、失いつつある自信を回復させるためか。発言の意図は両面あるだろうが、少なくとも選手の入れ替えで失点を減らせるとは考えていない。