5日にポルトガルで開幕するアルガルベ杯でなでしこジャパンは午後0時45分(日本時間同9時45分)から、パルシャルで宿敵の米国に挑む。米国との対戦は、2012年ロンドン五輪の決勝で敗れて以来となる。

 佐々木監督は縦パスを生かした速攻やドリブル突破など、昨年からチームに新たな要素を取り込んできた。「あの決勝を踏まえて、プラスアルファを加えてきた。いいものを発揮した中で課題を確認したい」と世界トップとの差を測る考えだ。

 米国は五輪後にセルマーニ監督が就任した。かつてJリーグの広島でコーチを務め、オーストラリア女子代表を長く率いた経験もある。「米国らしい速さだけでなく、ボール保持やパスも磨きたい」と話すが、日本にとって脅威なのは体の強さと速さを生かしたシンプルな攻撃だろう。

 日本は12年のアルガルベ杯で米国から初勝利を挙げたが、過去29戦で白星はその1試合だけ(PK戦での勝利は含まず)。主将の宮間(岡山湯郷)は「過去のことは考えず、新しいチームの気持ちで臨む」と気合十分に話した。