最終予選進出は絶望的なタイだが、日本戦への意気込みは並々ならぬものがある。タイ協会のスタッフは「タイ人はあきらめが早く、大ざっぱだが、今回だけはチャンウィット監督への忠誠心が異常に高く、ものすごい団結力を感じている」と強調した。現状では同監督は3次予選終了後に解任されることが既定路線。同スタッフは「選手のほとんどは監督に見いだされた選手ばかり。彼を守ろうという気持ちが強い」と胸の内を代弁。

 公式会見で同監督は「2月の埼玉での試合とはまったく別のチームになると思ってほしい。当時は6、7人が欠けていて、ひどく寒い気候にも苦しんだ。今回はベストで臨める」と自信をのぞかせた。日本の練習にはスタッフを誰も派遣しないなど、チームは自分たちのプレーに全神経を集中させている。