日本代表の岡田武史監督(51)が15日、最終予選進出を素直に喜んだ。岡田ジャパンはこの日、タイから帰国。機内で突破を報告された。14日にタイに3-0で勝ち、オマーンが1-1でバーレーンと引き分けたため、最終戦(22日、バーレーン、埼玉)を待たず、3次予選突破が決まった。「タイに勝てば、必ずいけると思った。でもよかった」とにっこり笑った。

 27日に行われる最終予選の組分け抽選に、3次の順位は反映されず、バーレーン戦は消化試合となった。それでもプライドをかけた戦いに、警告1枚で累積出場停止へリーチがかかった選手も招集する。「イエローカードは関係ない」。今予選、イエローカードを受けているのは、DF駒野ら6人いるが、それを理由に招集を見合わせることはしない。

 「公式戦のある選手、ここじゃないと休みがなくなる選手を考慮し、ベストメンバーを組みます。代わりの選手を入れることも考えている」。J2のC大阪MF香川と、MF松井、長谷部の欧州組には休養を与えるが、右足首に痛みを抱える中村俊は、ギリギリまで回復を待つ。

 この日も、タイ戦後の会見同様、バーレーン戦への熱い気持ちをあらためて口にした。「まずは自分自身の、日本サッカーのプライドを懸けて戦う。選手にも同じことを言った」。誇りを持って最終予選に向かうためにも、リベンジを果たし、名実ともに2組のトップとなるつもりだ。【盧載鎭】