ロンドン五輪を目指す日本代表が、岡田ジャパンのもとで来春にも始動する。12年ロンドン五輪で主力となるU-19日本代表は、サウジアラビアで開催中の同アジア選手権準々決勝で韓国に完敗。来年のU-20W杯(エジプト)出場権を逃したが、11日に帰国した日本協会の小野剛技術委員長(46)は「この世代の強化は、A代表スタッフで継続して行う」と話した。

 技術委員会は10年以降のA代表と五輪代表監督を兼務させる方針で、10年まではA代表のスタッフに強化を委ねる考えだ。予選突破ならU-20W杯まで牧内監督が指揮をとる予定だったが、敗退で退任。来年の指揮は岡田監督らA代表のスタッフがあたる。「経験のある人もいるし、彼らに任せることになる」と同委員長。大熊コーチや小倉コーチらが適任となる。

 具体的な目標を失ったU-19代表だが、強化プランはU-20W杯出場を想定したものを踏襲。例年参加する5月のトゥーロン国際大会前にも始動する。選手選考は岡田監督も参画する予定で、岡田ジャパンのコンセプトを若手に浸透させる狙いもある。ロンドン五輪への強化を進めながら多くの若手をA代表へ。「多くの選手がA代表に入ってくれれば」と、小野技術委員長はU-19代表選手たちの奮起を促した。