新生日本代表が異例の長期合宿で始動する計画が浮上した。日本協会は6日、9~10月の国際Aマッチの日程を発表。次期監督のもとでパラグアイ戦(9月4日、日産ス)前の8月30日からグアテマラ戦(9月7日、長居ス)にかけ、9日間の予定で合宿を行う準備を始めたことが分かった。

 次期監督が未決定にもかかわらず、14年W杯ブラジル大会に向けた第1歩を万全の態勢で踏み出すための準備が進んでいた。日本協会関係者は「新監督が長く選手を見たいと望んだ時に対応できるよう、J1第21節終了翌日の8月30日から合宿を行えるように動いています。長めに用意して、短くなるなら縮めればいいので」と話した。

 98年に就任したトルシエ監督の始動は5日間の代表候補合宿。ともに親善試合が始動となった02年のジーコ監督は3日間、06年のオシム監督は6日間の合宿が第1歩だっただけに、今回の9日間の長さは異例。30人前後の多めの招集にも柔軟に対応できるように、東京及び大阪近郊の宿舎の手配にも入っている。

 現在、次期監督選考は大詰めを迎え、原強化担当技術委員長が5日に渡欧。04年にFCポルトを世界一に導いたビクトル・フェルナンデス氏を第1候補として交渉に入る。次期監督決定に先立ち、日本協会は既に9~10月のAマッチに海外組を招集するため各クラブにレターを送ることも決定。9月1日にはナビスコ杯準々決勝第1戦が行われるが、新監督の意向次第では代表合宿を優先させるためクラブと話し合う見込みだ。