ザック・ジャパンが東欧の強豪ウクライナと腕試しで対戦する計画が浮上した。大仁邦弥副会長(65)が24日、ヴィクトロビッチ・ウクライナ副首相が日本協会を訪問した際に明言したもの。来年の開催を目指す方針で早ければ来年3月下旬にも実現しそうだ。

 世界的ストライカーのシェフチェンコ(ディナモ・キエフ)を擁する東欧の強豪と日本代表の対戦が実現するかもしれない。大仁副会長はこの日、同副首相に対し「親善試合を行いたい。原強化担当技術委員長にもその方向で話をすると確認している」と話した。

 ウクライナは12年に欧州選手権を開催するため、現在行われている欧州予選は免除されている。そのため、予選なしで本大会に臨むことを強いられており、強化試合のマッチメークに苦労している。日本協会は今年2月にウクライナとの親善試合を計画したが、寸前で破談となりベネズエラを招聘(しょうへい)しているだけに、念願の試合実現と言える。

 同副首相も「東京かキエフでやれればいい」と前向き。国際Aマッチのスケジュール上、3月下旬にも実現する可能性がある。日本にとって、来年1月のアジア杯後、同7月の南米選手権に向けた絶好の強化となるはずだ。