女子W杯で初優勝した「なでしこジャパン」のメンバー丸山桂里奈(28=千葉)が29日、福島県庁を訪れ、佐藤雄平知事らに優勝の報告をした。丸山は「1人1人の勝ちたい気持ちも強かったが、応援してくれた人が私たちを走らせてくれたと思う」と話した。

 丸山は、福島県が本拠地で福島第1原発事故後に活動を休止した「東京電力マリーゼ」に以前、所属していた。W杯では準々決勝のドイツ戦で決勝ゴール。金メダルを見た佐藤知事は「さらに復興に勢いがつく」と笑顔。この後、丸山は被災して避難生活を送る県内の小中高校生の女子13人と交流。全員がサッカーをしている少女らから、ドイツ戦でのゴールについて問われ「一瞬歓声が止まったのでゴールしたのか信じられなかったけれど、うれしかった」と振り返った。