ザックシステムをぶち壊す!

 日本代表MF遠藤保仁(31)が8日、11日のタジキスタン戦へ向け、フォーメーションにとらわれず、ボランチの位置から臨機応変にポジションを変更し、得点のチャンスを増やすプランを明かした。

 前日7日のベトナム戦での失敗を放っておくわけにはいかない。引いて守備を固めてくることが予想されるタジキスタンに対し、チーム最年長の遠藤が導き出した答えはシステムの打破だった。チームが90分間攻めあぐねた姿をベンチで見つめた。

 遠藤

 自然とボールは持てると思うが、ボールを下げても攻撃が停滞する。リスクを冒して積極的にいかないと。(攻撃で)いろんなバリエーションを出さないとなかなか崩せないと思うので、意外性のあるプレーを出していきたい。

 ベトナム戦の前半は3-4-3のシステムを忠実に守ろうとした結果、FW李が孤立した。タジキスタン戦は本来の4-2-3-1のシステムで臨むことが予想される。遠藤はボランチの位置から状況を見てトップ下、両サイドと臨機応変にポジションを変えることで攻撃に厚みを持たせるつもりだ。

 「まずは勝ち点3を取らないと。ここ2、3戦はあまり点が取れていないので、内容も伴っていきたいし、できれば圧倒した形で終わって次につなげたい」。右内転筋を痛めており、FKはほかの選手に任せる可能性が高いが「痛みは徐々に良くなってきている。プレーに影響はない」。代表キャップ数歴代3位の111試合出場の経験をフルに生かし、次こそチームに完勝をもたらす。【福岡吉央】